この日は晴れてお施主様の検査です。本当に検査日和の青空で、外壁の格子引き戸も大きく開け放たれて。
すがすがしい風が建物の中を通り抜けていきます。
お引渡し前に埃を入れたくないと、検査後早々に閉められてしまいましたが、広縁の気持ちよさを再確認。
施工者の社内検査、設計の検査を経ていますので、検査はつつがなく。
デザイナーにお願いして作っていただいたロゴも、つきました。
湯と月、シンプルで印象的、フレッシュで、親しみやすくて、地域の方がまねして書ける。これがいいところです。
この黄色、サンプルいっぱい取って、事務所の窓に貼ったりはがしたりした甲斐あって、良い色が出ました。
浴室も、もちろん検査です。たっぷりお湯が張られた浴槽からは湯気がゆったり。
湿度は気持ちを穏やかにしてくれると改めて感じつつ、いやいや検査中と言い聞かせ。
検査員に、底に貼った石の色がいいねと言っていただき、監理の開始後にしつこく食い下がってよかった。
黒部川の石です。地域の素材が持っている色と模様、ここならではの、既製品には出せない魅力です。
外の足湯の工事も進んでいます。
建物の反対側には通りに面して小さい足湯もあり、そちらでは飲泉もできます。
検査後に石の加工工場へお邪魔して、これの確認をしました。
これも是非やりたいと言い続けてよかった、地域からも後押しを頂いて実現できそうです。
総湯からもほど近い、下立地区というところで産出されていた石です。ただの石ではありません、日本でとれる大理石!
現在温泉会館の前にある「まつり」坊やも、総湯の敷地内に引越しします。
ぷっくらほっぺがぴかぴかしていて、思わず頬がゆるみます。
無事に一日が終わってほっと一息。まだまだ検査は続きます。